いそのたかみ@鷹巣堂のアナログゲームブログ

同人ゲームの制作・販売を行なっている鷹巣堂のブログです。

第三のゴリラ製作記 〜その2〜

こんにちは。鷹巣堂のいそのたかみです。今回は「第三のゴリラ」のデザインについて書いていこうと思います。

萬印堂さんの初心者応援パックは36枚で3万円なので、カードの枚数は36枚で決定。

ページワンのようなゲームにするつもりなので、4色×9枚になります。


そういうえば、元ネタの「第三のチンパンジー」は、チンパンジーボノボ、人間は遺伝子的によく似ており、もし地球外生物が見たら人類を3種類目のチンパンジーというだろうな、というところからきているようです。

チンパンジーと人間の遺伝子がよく似ていることは知っていましたが、実はゴリラとも相当近く、なんと98.25%も一致するのだとか。

人類の子孫は1000万年前にゴリラから枝分かれし、700万年前にはチンパンジーと分岐したとのこと。

であれば、9枚の数字がそれぞれ、ゴリラから人間への進化にするとそれっぽいのではないかと思いました。

人類の進化といえばこのようなイラストが有名ですが、

karapaia.com

パーティゲームなのでもっとポップで楽しい感じのイラストがいいなあ、ということで、いらすとやさんを使うことにしました。

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www.irasutoya.com

ところが、問題になったのが、種類が足らないところです。

現代人も含めて5種類しかないので、ここにゴリラとチンパンジーボノボを足しても8種類で、1枚足りません。

その時、電撃のようにひらめきました。

「アルファベットのGと数字の6って似てないか?」

数字の6もゴリラのイラストにすれば、Gと書かれたゴリラのカードと見分けがつきにくい!


そこから先は怒涛のようにアイデアが湧いてきました。

ゴリラのカードは切り札で、出せるカードが無くなったら「ゴリラ!」と叫んでゴリラのカードを出す。

その他のプレイヤーはそのあとすぐに「ゴリラ!」と叫びながら自分のゴリラを出し、一番遅かった人が負け。

そしてもう一つのキモがゴリラのイラストが描かれた「6のカード」。

これは普通のカードと同じ取扱いなのですが、出すときに「ゴリラ!」と叫んでいいという効果があります。

この場合は釣られてゴリラを出してしまった人が負け。

本当に単純なルールなのですが、テストプレイでは「ゴリラ!」の声が飛び交い爆笑に包まれ、非常に楽しい結果になりました。

それもこれも、デザインから考え始めたおかげだと思います。

「銃・病原菌・ダイヤモンド」のときはタイトルから、「第三のゴリラ」のときはカードデザインからゲームの内容が決まりました。

ゲームを作るときには、ゲーム以外のところから攻めて行ったほうがルールが作りやすいのかもしれませんね(^^)