第三のゴリラ製作記 〜その1〜
こんにちは。鷹巣堂のいそのたかみです。今回は、「銃・病原菌・ダイヤモンド」に引き続き、「第三のゴリラ」の製作記について書いていこうと思います。
「銃・病原菌・ダイヤモンド」はすぐに完成したんですが、これだけだと少しさみしいかな、と思いました。
というのも、ゲーム自体は面白いと思うんですが、アイデアは小粒で、二人専用なのでちょっと地味すぎるんですよね。
そこで、何かもう一つ、みんなでわいわい騒げるゲームを作ろうと思いました。
処女作はジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」から着想を得たので、二匹目のドジョウを狙おうと著作リストを見ていたら、良さそうなのがありました。
それが「若い読者のための第三のチンパンジー」です。
- 作者:ジャレド ダイアモンド,レベッカ ステフォフ
- 発売日: 2017/06/02
- メディア: 文庫
どこかの記事で、「初心者がボードゲームを売ろうと思ったらネコかゴリラを出せ!」と書いてあるのを読んだので、これを大胆にアレンジして「第三のゴリラ」でどうか! と思いつきました。
これはもう、タイトルが決まった瞬間に勝ったようなものです。
タイトルが決まったらゲームの内容を考える
タイトルが決まってからゲームの内容を考え始めたのですが、一つ思いついたのは、正体隠匿系のゲームで、プレイヤーの中に一人だけゴリラがいるのを探し出すゲーム。
例えば、各プレイヤーは手札に書かれたワードしか声に出すことができず、他人に話しかけられて「うほうほ」言ってしまった人がゴリラ、とか。
ただ、どうやってもラブレターの亜種みたいなゲームになってしまいそうだったので一旦保留。
もうひとつ思いついたのは、ゴリラのカードを誰にも気付かれないように出すゲームでした。
普通のトランプにゴリラのカードが混ざっていて、他のプレイヤーに知られないうちにこっそりと捨ててしまえたら勝ち、みたいなルールを考えました。
ただこの場合、ゴリラと気づかれにくいカードを作るのが結構大変そうだと思いました。
あんまり凝りすぎて間違い探しみたいになっても興ざめです。
というわけで、ゲームデザインはさておいてカードのデザインから考えてみることにしました。
次回は、「第三のゴリラ」のカードデザインについてのお話をしようと思います。