【参加レポ】北海道ボドゲ博【初出展】
8月22日に開催された北海道ボドゲ博に出店者として参加してきました。
psykorokinesis.wixsite.com
ゲームマーケットが延期されてしまったので、今回が初のイベント参加となります。
今回のボドゲ博では新型コロナ対策で出展者は午前の部と午後の部に振り分けられました。
さらにそれぞれ1時間毎に来場者をすべて入れ替えるという、密を避けた念入りの対策がなされていました。
お客さんの数は前回に比べてだいぶ少なかったようですが、右も左もわからない自分にとっては逆に良かったかも。
特に今回は一人での参戦だったので、一時間おきに10分間の休憩があって助かりました(汗
わたしは午後の部だったので、午前の第4ラウンドにおじゃまさせてもらってまずは潜入調査。
実は、お客さんとしてもイベントは初参加なので雰囲気がまったく分からず、事前に見ることができて勉強になりました。
まずいきなり気づいたのが、布を忘れてきたことでした。
どのブースもテーブルの上に布を敷いているんですね。
事前に送ってあった荷物は「銃・病原菌・ダイヤモンド」と「第三のゴリラ」の在庫すべてとA3フライヤーのみ。
普段家でゲームをするときにも布を敷くのに、なぜ忘れたんだと大後悔。
まだ時間があったので近くのユザワヤに行き、急遽代替になるようなシートを購入。
これをマステで机に貼って一時しのぎにしました。しかし忘れ物よりもショックを受けたのは、どのブースに行って説明を聞いても、どこも物凄く面白そうに聞こえたところでした。
そのゲームの魅力を一番知っているのが作者本人で、それを買い手であるお客さんに十分に知ってもらうためのプレゼンテーションが必要だということに気づいていませんでした。
設営自体はすぐに終わったんですが、残りの時間は説明書を読んで自分のゲームの「何が面白いのか」を考えることに費やしました。
開場
設営完了! 我ながら絵面が地味😅 #北海道ボドゲ博 pic.twitter.com/tucSeSaomJ
— 鷹巣堂@北海道ボドゲ博8/22(土)午後 (@takanosudou) August 22, 2020
第1ラウンドは前売り券が完売していたとのことで、一気にたくさんのお客さんが押し寄せてきました。
ただ、みなさん目当てのゲームを買うのが第一なので、わたしのような新人ディーラーは二の次です。
それでも「第三のゴリラ」はとにかくタイトルが良くてゲーム内容も分かりやすいこともあって飛ぶように売れていきました。
一方、「銃・病原菌・ダイヤモンド」の面白さはビジュアルだけでは伝わりにくく、自分できちんと説明する必要があります。
2ラウンド目でゴリラはほとんど在庫がなくなってしまったので、残りの時間はダイヤモンドを売ることに専念しました。
第三のゴリラ完売しました🦍🦍🦍 #北海道ボドゲ博 pic.twitter.com/EK3wxg9iaL
— 鷹巣堂@北海道ボドゲ博8/22(土)午後 (@takanosudou) August 22, 2020
まず、机の上にダイヤの鉱山と自分の手札を裏向きにして配置しておきます。
お客さんにはゲームの概要をひとしきり説明したあとで実際にカードを置かせて勝負を行い、ダイヤを配ったあとで
「2ラウンド目にはダイヤが追加されるので最後まで逆転要素がある」
という説明をして、ようやくゲームの面白さを十二分に伝えられるようになりました。
ゴリラの方は基本のルールを説明した後に切り札の説明で
「ここからゲームシステムが変わります。
ハイスピード・ゴリラ・アクションのはじまりです」
が大受けしたので大成功でした。
実際イベントに参加してみると、ゲームを作る楽しさ、ゲームが売れる喜びのほかに、ゲームの魅力を誰かに伝える面白さがあるのだと分かりました。
売るだけなら通販で充分ですが、伝える面白さは直接対面でないと得難いものですので、今後も機会があればイベントに参加してみようと思っています。
今後の活動予定
初の自作ゲームとして50セットずつ制作したのですが、通販とイベントでほぼ完売することができました。
このままの形で再販するかどうかはまだ未定です。
イラストをつけてビジュアルをパワーアップさせてもいいんですが、そうなると単価が上がってしまうというのが悩みどころ。
新作のアイデアはいくつかあるので、これから冬にかけて練っていこうと思っています。
ひとつはキャッチーなパーティゲーム、もうひとつは理詰めの真剣勝負という、ゴリラとダイヤと同じパターンで2ゲーム作る予定です。
個人的に好きなのは将棋やポーカーのような頭脳ゲームなんですがあまり売れないので(笑)、リスクヘッジのために幅広く作っていこうと思っています。
次回はボドゲ博で購入したり物々交換させていただいたゲームの紹介をしたいと思います。
北海道ボドゲ博に出展します
8月22日(土)に開催される北海道ボドゲ博への出展が決まりました。
psykorokinesis.wixsite.com
新型コロナ対策で午前・午後の部に分かれることになりましたが、鷹巣堂は午後の部となります。
頒布するのは「第三のゴリラ」「銃・病原菌・ダイヤモンド」の2作品。
isonotakami.hatenadiary.jp
isonotakami.hatenadiary.jp
委託販売では送料や手数料の関係から2,000円としておりましたが、今回はボドゲ特価で各1,000円といたしました。
在庫僅少ですので、売り切れの際はご容赦ください。
なお、感染対策のため、フェイスシールドとマスクを着用させていただきます。
古代ローマの新しいゲームを買いました
第三のゴリラの売上が非常に好調なので、うっかり新しいゲームをポチッとしてしまいました。
ずっと前から欲しかった、ライナー・クニツィアの「古代ローマの新しいゲーム」です。
わたしはクニツィアのゲームが好きで、特にバトルラインやモダンアートなどのほとんどアブストラクトにも似たシステム、偶然の要素を極力排除して、唯一自分の頭の中にあることだけが相手にとっての不確定要素であるかのようなゲームが大好きなんです。
これには14ものゲームが収録されているのですが、若き日のクニツィア博士が考案したアイデアの原石のようなものが多く、さらにそれを後年になって代表作へと進化させているとのこと。
言ってみればこれは天才ボードゲームデザイナーの草稿集のようなものなので、自分のゲーム作りの刺激になればと思って購入してみました。
ローマ七丘
とりあえず二人用のゲームをいくつか遊んでみたのですが、一番感銘を受けたのがローマ七丘でした。
場に並べた7つの丘に手札の1〜9の数字を裏向きに置いていき、数字の合計が多いほうが勝ちというルール。
バトルラインはカードをポーカーのような役を作って強さが決まるのに対し、原型となったこちらは数字の合計だけという非常にシンプルな仕組みですが、これがなかなか面白い。
裏向きに出したカードは、同一の丘に相手のカードが出された時点ですべて表になるので、いわば”斥候”の役割をする数字の1のカードがかなり重要な役割を果たします。
そこで気がついたんですが、わたしの「銃・病原菌・ダイヤモンド」は「ローマ七丘」とよく似ているんです。
「バトルライン」とはぜんぜん違うゲームなのですが、「ローマ七丘」はルーツと言ってしまっていいくらい似ていることに感銘を受けました。
「銃・病原菌・ダイヤモンド」は鉱山ごとに点数が決まっていたり、引き分けた鉱山の点数が加算されていったり、お互いのカードを5枚出し終えてからオープンにするなどなど、異なる部分はたくさんあるんですが、なんだろう、根本にあるクニツィア魂みたいなものが通じ合ったのかな。
ハンニバル
これも非常にクニツィア的な戦略ゲーム。
戦争の勝敗は出した手札の数で決まるのですが、お互いにもっている1〜5のカードは一度出してしまうと全部使い切るまで手元に戻らない(補充しない)ので、最初はどちらが勝つかが分からないものの、戦いが進むにつれて「勝ち確」が見えてくるところに面白さがあります。
たとえばコマを何個も並べた大軍団だけどいざ戦いになると弱いカードだけ出せば見せかけだけの囮になるし、1つのコマだけで敵陣奥深くまで侵入して強いカードを出して一騎当千の活躍をしてみせることもできます。
とはいえ、カードを出し切って手札がリセットされるといつまでも勝ち続けることは難しく(引き分けは両方のコマが消滅)、かなり頭を悩ませることになります。
元老院
元老院は4×3の12マスの中に、自分の手札の強いカードをなるべく中央に押し込むというシンプルなルールながら、相手がどこから攻めてくるのかなんのカードを最初に出していくかが難しく、これもかなり悩まされるゲームでした。
運に頼らないゲームを作りたい
14のゲームのうちのまだ3つしか遊べていませんが、どれもシンプルかつ切れ味鋭いゲームとなっていて、かなり刺激を受けました。
個人的に気に入っているところは、ダイスを使わないところですね。
自分はダイス運がないのでダイスの目で何かが決まるゲームは苦手なんです。
たとえば6面ダイスでも、そのゲーム中に1が出る確率は1/6じゃないですよね。限られた試行回数だとかならず偏りが出る。
一方で、1〜6までの数字が書かれた6枚のカードから1枚抜いて1が出る確率は正しく1/6だし、一回1が出たら次からは1が出ない、その方がフェアじゃないかな、と思います。
それは完全に人の好みでダイスが好きという人も多いとは思うんですが、こと自分が作るものに限っては自分が好きなように、ダイスを使わないゲームを自由に作れるというところが、ゲームデザインの楽しみのひとつなんじゃないかな、と思いました。
お題「#おうち時間」
【完売御礼】第三のゴリラが完売しました!
こんにちは。鷹巣堂のいそのたかみです。予想以上の人気で驚いています。
開催自粛となったゲームマーケット2020春の代わりに、出展予定作品を集めたECサイトがオープンしています。
鷹巣堂からも「銃・病原菌・ダイヤモンド」と「第三のゴリラ」の両方を出品していたのですが、
なんと「第三のゴリラ」が、
完売いたしました!!!
思ってもいなかった反響に驚きが隠せません(^^)
とりあえず、急遽手持ちの商品を一気に送ることにしたので、何日か待っていただけたら追加されると思います。
また、ボドゲーマさんに委託している方はまだ少し在庫が残っているので、お急ぎの方はこちらからお買い求めください。
「銃・病原菌・ダイヤモンド」は4月26日現在まだ在庫ありの状態ですが、こちらもいつ品切れになるかわからない状態ですので、お早めにお買い上げいただけたらと思います。
こうやってたくさんの人に支持されると、来年のゲムマに出そうと思っている新作の構想にも力が入りますね!
- 作者:ジャレド・ダイアモンド
- 発売日: 2019/10/26
- メディア: 単行本
連休は家に閉じこもって、プロトタイプを作る予定です。
ボードゲーム作りは自粛に影響ないところがいいですね〜。
ゲームマーケットECサイトでの委託販売が始まりました
こんにちは。鷹巣堂のいそのたかみです。本当ならゲームマーケットは今週の日曜日の開催でしたね。
ボドゲーマさんでの委託販売に引き続き、ゲームマーケットの主催者であるアークライトさんが実施しているゲームマーケット2020春特設会場での委託販売がはじまりました。
鷹巣堂からは、「銃・病原菌・ダイヤモンド」と「第三のゴリラ」を出品しています。
税別の設定をちょっと間違えたので、ボドゲーマさんよりも安い1,999円でお買い求めできます!
サイトをざっと見てみたのですが、さすが本家だけあって登録されているゲームの数は全619件とものすごいことになっていますね。
ゲームを作る人がこんなにいるとは驚きました。
この中で自分のゲームがどれだけ注目されるか分かりませんが、人気ゲームを買うついでにでも、カートに入れてもらえたら嬉しいです。
自分は犯人隠匿型のゲームが気になっているところなので、いくつか買って参考にしようと思っていますが、やっぱりパッケージ画像だけ見て買うのには勇気がいりますね。
イベントで直接見て触れて買うことができたら良かったな、と感じてしまいます。
そんなこともあって、今回は委託数を控えめにしてあります。
7月の北海道ボドゲ博はちょっと無理かもですが、ゲムマ秋が開催される11月には落ち着いているだろうから、追加生産はしないでおいて、そこで在庫がはけたらいいかな、と。
とりあえず希望を持って新しいゲームを作っていけたらいいな、と思っています。
北海道ボドゲ博に当選しました!
こんにちは。鷹巣堂のいそのたかみです。今回は、北海道ボドゲ博への出展のお知らせです。
7月11日に札幌市で開催される北海道ボドゲ博に出展の申込みをしていたのですが、無事当選となり、参加できることになりました。
https://psykorokinesis.wixsite.com/hokbdgexpo
もともとゲームマーケットに出ることを目標にボードゲームを作っていたのですが、せっかくなら地元北海道のイベントにも参加したいと思っていたので、抽選で選ばれてとても嬉しいです。
いまはボドゲーマさんで委託販売している「銃・病原菌・ダイヤモンド」と「第三のゴリラ」については、送りすぎて在庫が手元にない状況なので、時期が近くなり次第イベントに向けて販売を終了する予定です。
北海道外にお住まいの方はなかなか北海道ボドゲ博に来られないと思うので、お早めにお買い求めいただけたらと思います。
ただ、いまの新型コロナの状況からすると、無事開催できるかはまだちょっと不透明な状況でしょうね。
心置きなくボードゲームを楽しめる日々が、はやく戻ってくるといいのですが……。
今週のお題「ゲーム」
二人用のボードゲームは人気がない!?
こんにちは。鷹巣堂のいそのたかみです。今日はちょっと意外でびっくりしたことについてのお話です。
ゲームマーケット2020春に出展予定だった「銃・病原菌・ダイヤモンド」と「第三のゴリラ」をボドゲーマさんで委託販売をはじめて一週間が経ちました。
どちらも自分が予想もしなかった売上数をあげていてびっくりしていたんですが、さらに意外だったのは、2つのゲームの売れた数にかなりの開きがあったことです。
よりたくさん売れていたのは「第三のゴリラ」でした。
もちろんどちらも面白いんですが、個人的に好きなのは「銃・病原菌・ダイヤモンド」の方だったりします。
というのも、二人用でたくさんの人を集めなくても手軽に遊べるし、シンプルなルールにも関わらず相手の戦略を読み取ろうとするといつまでだって考えていられるくらい、緻密なゲームだからです。
あのライナー・クニツィアのバトルラインにも似た、読み合いと読めなさのバランスが良くできていると自負しています(えっへん
バトルライン (Battle Line) 日本語版2016 カードゲーム
- メディア: おもちゃ&ホビー
しかしなぜ、第三のゴリラのほうがダントツに売れているんだろう。
そう思いながらTwitterを眺めていると、衝撃の事実を目にしました。
先日のファミーリエさんのミニボドゲフリマ。うちのブースで良く話に出たのが、「2人用は殆ど遊ばないので」
— かぶけん@ゲームNOWA (@KABU_KEN65) 2019年7月3日
持ち込んだ中古は半分くらい売れたけど、2人用は反応悪かったなぁ〜
個人的は2人専用も2人から遊べるものを良く購入するのでこれは意外だった。
ちなみにゲムマ秋新作2本のうち1本は2人専用w
なんと、2人用のゲームはあまり人気がないとのこと。
2人ならボードゲーム以外のことをするし、ボードゲームをやるときには必然的に人を集めるので、多人数対応のほうが好まれるそうです。
確かに、第三のゴリラをテストプレイしたときはみんな大笑いで「ゴリラ!」「ゴリラ!」と叫んでとても楽しかった思い出があります。
みんなでワイワイ楽しく遊ぶパーティゲームのほうが、ボードゲームとして求められているのかな……。
ちなみに来年のゲームマーケット2021に出品したいなあと思いながら現在作っているゲームは、4人以上で遊べるものになりそうです。
いまはまだどんなゲームになるかわからないまま手探りで作業をしていますが、良いものができたらまたご紹介したいと思っています。